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読書のおともに

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2024-01-08から1日間の記事一覧

アメリカ文学と大統領(巽孝之)

歴代米大統領の施策とアメリカ文学との関連を探る巽孝之監修の論文集。"ティファニーで朝食を"などの作品を例に、政治的背景と文学作品の関係性が綿密に考察されており、社会の姿が小説の中にどう反映されているのかが解析される。米国の歴史と文化の相互作…

隠れ家と広場(水島治郎)

オランダの寛容性と歴史的事実を水島治郎が独自の視点で解析する『隠れ家と広場』。アムステルダムの多面的な役割に焦点を当て、アンネ・フランクの物語を通して現代にも通じる人間性の探究を試みる。この書籍が提起する問題は深く考えるための重要な一歩で…

細部から読みとく西洋美術(スージー・ホッジ/中山ゆかり訳)

西洋美術の名作100点を細部に焦点を当てて解説する『細部から読みとく西洋美術』。モチーフの象徴する意味や技法、歴史的背景に注目し、ボッティチェリ、ベラスケス、ピカソ、ウォーホルの作品まで深く掘り下げる。美術作品の新たな発見と鑑賞の楽しみを提供…

もっと悪い妻(桐野夏生)

夫婦関係の実態に迫る「もっと悪い妻」では、社会的な共通認識と家庭内の役割について、桐野夏生が鋭い視点で問題提起をします。妻の立場、夫婦間の信頼、男性側の自己認識の重要性を描くこの作品は、読者にとって新たな気づきをもたらすことでしょう。

腹を空かせた勇者ども(金原ひとみ)

金原ひとみの小説「腹を空かせた勇者ども」では、中学生の玲奈と彼女を取り巻く現実の複雑さが描かれます。コロナ時代を舞台に、家族や友人との関係などを通じて成長する少女の物語を紹介。社会の問題や内面的な葛藤も見逃せません。

ジューンドロップ(夢野寧子)

群像新人文学賞受賞作家、夢野寧子の『ジューンドロップ』を深読みする書評・感想。少女の成長と家族の秘密を青い果実に重ね合わせた繊細な物語。閃輝暗点や不妊治療が織り成す、ダイナミックながら透明感あふれる世界を、イメージ豊かなドロップの比喩を通…

古墳を築く(一瀬和夫)

古墳時代を新たな視点で捉える一瀬和夫の著書『古墳を築く』。16万基の古墳に秘められた構造の謎に迫り、前方後円墳の変遷を解き明かす。考古学的視野を広げ、古墳の巨大化の理由や、築造手法の伝統について精密に考察する。古墳の理解を深めるための必読の…