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読書のおともに

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2024-01-09から1日間の記事一覧

サブカルチャーのこころ(笹倉尚子/荒井久美子)

サブカルチャーの持つ治癒的な力と推し活の心理的背景を探る『サブカルチャーのこころ』は、カウンセラーたちが様々な分野のサブカルを丁寧に解説し、その魅力と現代社会における意義を浮き彫りにする。読者はカウンセリングの視点から、オタク文化の新たな…

源氏物語を楽しむための王朝貴族入門(繁田信一)

『源氏物語を楽しむための王朝貴族入門』では、平安時代の宮廷社会の暮らしや仕事を紐解きながら、源氏物語の登場人物の立場や行動が実際の王朝文化とどう絡み合っているのか考察する。桐壺更衣や供人・惟光の真の地位を見直し、物語の理解を深める手助けと…

「若者の読書離れ」というウソ(飯田一史)

若者の読書に関する一般的な認識を覆す、飯田一史の著書『「若者の読書離れ」というウソ』。統計データと深い洞察を用いた徹底した分析を通じて、新しい読書観を提示する。読書率の「V字回復」や中高生の読書嗜好に見る市場の動向までを考察。出版業界と青少…

師匠はつらいよ(杉本昌隆)

藤井聡太棋聖の師匠としての苦楽が綴られた、「師匠はつらいよ」で杉本昌隆が描く指導者の葛藤と成長。師匠と弟子の関係性をユーモアを交えたエピソードで描きだす一冊。棋士の日常と心模様が読者を深く惹きつける。

ちぎれた鎖と光の切れ端(荒木あかね)

荒木あかねの第2長編『ちぎれた鎖と光の切れ端』は、若干23歳で江戸川乱歩賞に輝いた実力派のクローズド・サークルミステリー作品。無人島と大阪を舞台にした連続殺人の因果と真実が複雑に絡み合い、読者を驚愕の展開へと誘う。クリスティ作品へのオマージュ…

カニバリゼーション(山田英夫)

新旧ビジネスモデルの衝突「カニバリゼーション現象」に焦点をあてた『カニバリゼーション』では、企業が内部競合を戦略的に管理し、持続可能な成長を実現するための方法論を解説。著者・山田英夫によるイノベーションを促す実践的アプローチを、ダイヤモン…

太閤暗殺(坂岡真)

坂岡真の続編小説『太閤暗殺』では戦国時代末の天下人秀吉の暗殺の真相を、囲碁名人で僧の日海が語る。権力に接近しながらも、庶民的な視点を保つ主人公が、時代の大事件に振り回されながらも、その真実に迫る。読む者に歴史の裏側を考えさせる物語。