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読書のおともに

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2024-01-14から1日間の記事一覧

創造論者VS無神論者(岡本亮輔)

英米圏で高まる創造論と無神論の対立を鋭い筆致で解き明かす『創造論者VS無神論者』。インテリジェント・デザイン論の台頭と新無神論者の反論を追いながら、岡本亮輔が提唱する「文化的キリスト教徒」の概念にも焦点を当て、宗教と科学の対話を探る。

ヒトラーの馬を奪還せよ(アルテュール・ブラント/安原和見訳)

美術調査員がナチス時代の秘宝「闊歩する馬」の奪還に挑む実話を描くノンフィクション。盗難美術品が引き起こす闇市場と地下構造が、欧米社会の裏面を浮かび上がらせる。欲望が渦巻くアートの世界に迫る一冊。

庭のかたちが生まれるとき(山内朋樹)

日本の庭の秘密に迫る『庭のかたちが生まれるとき』。山内朋樹著者は庭師の視点から京都の古刹での作庭過程を追い、庭の意匠の背後にある哲学と技術を探究する。石の配置や職人の技から庭の世界観を解読し、新たな美の見方を提供する。

いかにして個となるべきか?(船木亨)

現代社会における個人のアイデンティティ形成の課題とその哲学的根拠を考察。船木亨の著書「いかにして個となるべきか?」では、集団の中での自己確立の重要性と、SNSがもたらす影響を探求する。自分らしさを保ちながら社会とどう向き合うかを指南する一冊。

幽霊綺譚(ヨハン・アウグスト・アーペル/フリードリヒ・ラウン/ハインリヒ・クラウレン/識名章喜訳)

19世紀初頭の文学界に衝撃を与えた、『幽霊綺譚』のレビュー。ディオダティ荘で繰り広げられた怪談会の舞台裏を垣間見ると共に、ゴシック小説における物語の積み重ねや隠された物語の魅力を紹介している。文学過去から未来への橋渡しとなる本書の多彩なジャ…

ボナールとマティス 手紙の二人(ピエール・ボナール/アンリ・マティス/山内由紀子訳)

フランスの巨匠、ピエール・ボナールとアンリ・マティスの手紙が綴る、芸術と友情の軌跡。フォービスムとナビ派という異なる芸術運動に身を置きながらも、互いの作品を愛し合った二人の交流は、特に第二次大戦を通して魂の交歓となる。野見山暁治の特別寄稿…

ドーピングの歴史(エイプリル・ヘニング/ポール・ディメオ/児島修訳)

『ドーピングの歴史』では一世紀以上に及ぶドーピング問題の変遷を詳細に探究し、現代の厳格な規則やアスリートの人権、公平性を考慮した新たな検査体制の提言に至るまでの議論を展開する。運動能力強化の陰に隠れた歴史的、社会的側面を児島修訳が解説。