YOMEBA

読書のおともに

※ 当ブログはAmazonアソシエイトを利用しています

2024-01-19から1日間の記事一覧

バロック美術(宮下規久朗)

17世紀バロック美術の躍動と魅力を解き明かす本書。カラヴァッジョを含む名匠たちの作品を通じて、古典主義との違いや都市の成長、建築との連動を分かりやすく紹介。カラー図版で視覚的な理解も深める。美術の歴史的、社会的背景を探求する一冊。

ラザロの迷宮(神永学)

神永学のデビュー20周年記念作『ラザロの迷宮』は、謎解きイベントで実際の殺人事件に遭遇する作家と、記憶喪失の男の事件を追う刑事の物語を描く本格ミステリー。読む前後で変わるカバーの仕掛けも魅力の一つ。舞台裏を隠し持つデザインは、物語とともに楽…

をんごく(北沢陶)

第43回横溝正史ミステリ&ホラー大賞三冠に輝いた『をんごく』を紹介。大正時代の大阪を舞台に亡き妻と再会を望む画家の物語。死者と生者の悲痛な交流と深い欲望が生む呪いを描く。ミステリと人間ドラマが融合した胸が痛むエンターテイメント作品。

温泉旅行の近現代(高柳友彦)

日本の温泉旅行はいつから始まったのか。江戸時代から現代に至るまでの温泉の歴史と変遷、そして利用者がどのように温泉を楽しんできたのかを解き明かす一冊。高度成長期の影響や露天風呂の普及など、温泉旅行の知られざる進化に迫る。

郊外の探偵たち(ファビアン・ニシーザ)

多様な人種が集う郊外を舞台にした異色ミステリー『郊外の探偵たち』。元FBIプロファイラーのアンドレアが、友人からの依頼をきっかけに不可解な事件に挑む。地元記者、頼りない夫、友人たちと謎を解き明かす物語と、作者ファビアン・ニシーザの筆力が光る社…

雑草学研究室の踏まれたら立ち上がらない面々(稲垣栄洋)

農学者稲垣栄洋が「雑草学」をテーマにしたエッセイ集を紹介します。雑草が人に踏まれる代わりに低い姿勢を保つ生存戦略と現代若者の生き方の類似点を軽妙筆致で綴ります。興味深い日常と学問の交差をお楽しみください。