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読書のおともに

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2024-01-05から1日間の記事一覧

バブル経済事件の深層(奥山俊宏/村山治)

平成バブル経済の興亡を深掘りする『バブル経済事件の深層』。奥山俊宏氏と村山治氏が次々と明かす、金融機関崩壊の裏にある人々の心理と社会構造。経済だけでなく、社会学や心理学からも読み解く300ページを超える新書。

災禍の神話学(沖田瑞穂)

現代社会における「神話」の意味を探求する『災禍の神話学』で、沖田瑞穂は神話を通じて災厄を如何に受容し理解するかを論じる。地震や戦争、疫病が存在する理由を、古の物語を解き明かしながら語る。神話の役割や人々に与える影響を考察した、考えさせられ…

親の「死体」と生きる若者たち(山田孝明)

山田孝明の著書『親の「死体」と生きる若者たち』は、日本の8050問題など社会的な孤立に直面するひきこもりの現状を深刻に捉えています。ひきこもり若者とその家族の実態に光を当てたこの作品は、社会に必要な変革を提言している。

ピカソとの日々(フランソワーズ・ジロー&カールトン・レイク/野中邦子訳)

20世紀芸術の巨匠ピカソと恋人兼ミューズであったフランソワーズ・ジローが共に過ごした日々の詳細を綴る『ピカソとの日々』。貴重な一次資料としての価値と、彼らの創造性溢れる生活や複雑な女性関係、ピカソの芸術と思索に迫る内容。

人類、宇宙に住む 実現への3つのステップ(ミチオ・カク/斉藤隆央訳)

物理学者ミチオ・カクが明かす、人類の宇宙進出への冒険とは?火星植民やAIの進化、生命科学の最新研究をつづる『人類、宇宙に住む』。地球外生命とのコミュニケーションや、未来の宇宙生活への期待とリスクを探求する一冊。

おしまい図鑑(真山知幸)

偉人たちの晩年に迫る『おしまい図鑑』。エジソンの死後世界との交信装置から竹中半兵衛の最期の戦い、ナイチンゲールの病院改革まで。不老不死を求めた始皇帝や滝沢馬琴の終活ぶりも。人生終末期の挑戦と哲学に迫る。

洞窟壁画考(五十嵐ジャンヌ)

五十嵐ジャンヌの『洞窟壁画考』では、壁画の象徴や制作技術から社会環境まで深く分析。美術史や考古学をはじめ複数の学問との関連性にも着目し、美術の起源に関する長年の疑問に、新たな観点から迫ります。美術の過去から未来への旅を垣間見る一冊です。

帝国ホテル建築物語(植松三十里)

帝国ホテルの歴史とライトの建築美、関わる人々のドラマを描く『帝国ホテル建築物語』。植松三十里の文筆が魅せる、苦闘と情熱のエピソード豊かな物語。建築や人物ドラマ、歴史に興味がある方におすすめの一冊です。

列(中村文則)

世界との矛盾した関係性を探求する中村文則の『列』。文学の伝統に新たな洞察を加え、不条理の概念を描く作品です。三部構成で追う列のメタファーは、人生の象徴として読者に問いかけます。現代文学における「悪」のテーマと、人間の謎に迫る中村の姿勢に迫…

所有とは何か ヒト・社会・資本主義の根源(岸政彦/梶谷懐)

「所有」とは何を意味するのか?私たちの身の回りにある物から抽象的な権利まで、所有の多様性とその背景にある社会的・経済的要因を深掘りします。岸政彦・梶谷懐の著書『所有とは何か』では、専門家たちが所有の本質に迫り、資本主義の枠組みを超えて考察…

京都 未完の産業都市のゆくえ(有賀健)

京都の現代的課題と産業の未来を探る『京都 未完の産業都市のゆくえ』。有賀健著。伝統の融合と革新的な提案が示される一冊。新潮社からの刊行で、京都市を分析し、日本の未来への示唆を提供する。

日本史を支えてきた和紙の話(朽見行雄)

和紙の歴史と文化を掘り下げた一冊。『魏志倭人伝』に見る卑弥呼の返書から、その素材が何であったかを和紙文化研究会が分析。古墳時代から現代まで、和紙が日本人の生活にどのように影響を与えてきたかを紐解く。和紙が日本史に果たす役割とデジタル時代で…

賃金の日本史(高島正憲)

日本の賃金労働者の変遷を解き明かす『賃金の日本史』。古代から現代まで、名目賃金と実質賃金の推計によって描かれる1000年以上にわたる労働者の生活と経済の関係性。中世職人の給料が物価変動と連動しなかった理由にも迫る。